【皮膚科医監修】ニキビ跡が目立つ時、メイクで目立たなくする方法はある?

ニキビ跡が目立って気になるという悩みを持つ人は意外と多いのではないでしょうか。

ニキビは、治療の過程で、炎症が収まっても、黒ずみや赤みなどの色の跡やへこんだり盛り上がったりした跡が消えるまでには時間を要します。
ただ、ニキビ跡の種類によってはメイクでカバーしながら過ごすことで、気にせずに過ごすこともできます。

そこで今回は、ニキビができてしまった後の症状を、ニキビ跡として紹介するとともに、ニキビ跡の種類によってはメイクによってカバーすることもできますので、その方法についても触れていきます。

できてしまったニキビ跡を負担無く隠したい…という人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

ニキビ跡とは

ニキビ跡は、ニキビの炎症後の色素沈着と瘢痕をニキビ跡として呼ばれることが多いですが、程度の差はあれども、ニキビができてしまうと、傷痕としてニキビ跡ができることもよくあります。

目立ったニキビ跡を残さないためには、早めの治療が大事ですが、跡を残さないためにもニキビの後に起こる2つの症状を知っておきましょう。

ニキビ跡ができる理由

色素沈着

ニキビの炎症が起きた結果、炎症の跡として、肌に色素が沈着すると、茶色や黒ずんだ跡になってしまいます。

ニキビの炎症によってメラノサイトが刺激を受けると、メラニン色素を大量に分泌するようになります。その結果、ニキビの炎症が収まった後に黒ずんだ色だけが残ってしまうのです。

メラニンによる影響は紫外線などで起こりやすいものですが、ニキビの炎症によっても起こります。色素沈着は繰り返し炎症を起こさせないことが大事なので、ニキビを再発させないケアと、触るなどの刺激を与えないで過ごしていく必要があります。時間とともに薄くなっていきますが、その経過の過程ではメイクを上手にとりいれるといいでしょう。

瘢痕

瘢痕というのは、ニキビが治った後に残る傷痕で、特に大きな凹凸ができてしまうとなかなか治りにくいです。

膿を持つような大きなニキビができてしまうと、膿が出てしまった後に、凹凸ができてしまったり、しこりや、ケロイドになってしまったりすることがあります。
時間がたつとだんだん目立たなくなってきますが、瘢痕を作らないためには、出来るだけ早めに治療をすることが大切です。

メイクでニキビ跡の悩みを解消!素肌のように目立たなくする方法

大きな瘢痕をメイクでカバーすることは難しいですが、色素沈着などの色が気になる場合には、 上手にメイクをすることで、気になるニキビ跡を負担無く隠すことができます。ただ、どのようにしたらいいのかわからないという人も多いでしょう。ニキビ跡をカバーするためにはベースメイクがとても大切ですので、まずはベースメイクのやり方をしっかりチェックしておきましょう。

ニキビ跡をきれいにカバーするためのポイントについてまとめているので、以下をチェックしてみてください。

肌の保湿を十分に行う

まず、メイクをきれいに仕上げるためには、素肌の状態をきれいにしておく必要があります。素肌が乾燥した状態でメイクをすると、肌に負担をかけてしまうだけでなく、化粧のりも悪くなりますので、事前にしっかりと保湿をしておきましょう。

保湿ケアとしては、ノンコメドジェニックテスト済のニキビ肌用の保湿化粧品を使用するといいでしょう。

また、基礎化粧品をつける際には素肌をこすり過ぎないように注意しましょう。量が多すぎても肌への負担になることがあるためパッケージに記載されている量を基準に少しずつつけ、足りなければ付け足すときれいに仕上がります。

化粧下地を塗る

ベースとなる素肌のケアができたら、次は化粧下地を塗っていきます。化粧下地は素肌の凹凸を目立たなくさせ、なめらかな状態に整える、地ならしのような役割があります。化粧下地を肌になじませるようにていねいに塗っていきましょう。
また、化粧下地には素肌の色の補色となるイエローカラーを選ぶと、ニキビ跡のくすみや赤みなどをきれいにカバーすることができます。

ニキビ跡部分に色を重ねる

顔全体に化粧下地を塗ったら、ニキビ跡の気になる部分にイエローカラーの化粧下地を重ね付けするか、ニキビ肌用のコンシーラーなどでカバーしていきましょう。ニキビ跡部分に軽くのせてトントンとなじませることで、きれいにカバーすることができます。

ファンデーションは薄塗りにする

ベースメイクの仕上げには、ファンデーションを使いましょう。
ニキビ跡が気になるとついついファンデーションをたっぷり塗ってカバーしたくなりますが、厚塗りをすると肌への負担が大きくなり、新しいニキビの原因になってしまいます。また、ムラにもなりやすく、透明感のあるきれいな肌とは程遠くなってしまします。そのため、極力薄塗りを心がけましょう。

ファンデーション又はフェイスパウダーをつけて仕上げます。このときに気をつけなければならないのは、厚塗りをしないこと。少し物足りないかもくらいの量を全体に軽くつけて、後から調整すれば塗りすぎになりません。

ニキビ跡のメイクで注意することはある?

メイク後のケアや、道具のケアも大事になってきますのでチェックしてみましょう。

メイク落としを丁寧に行う

新しいニキビを作らないためにも、しっかりと落とすことも大切です。メイクをしたままにせず1日の終わりにはクレンジングと洗顔料を用いてメイクをきちんと落としましょう。

また、クレンジング剤や洗顔料が素肌に残っていると、それも皮膚トラブルの原因となってしまいます。熱いお湯での洗顔やこすり洗いも肌に負担をかけてしまうので、優しくケアすることを心がけましょう。

メイク道具は清潔に保つ

メイクをする場合には、メイク道具にも気を配らなければなりません。メイク道具というのは毎回使っていると、皮膚の表面の皮脂やファンデーションやアイシャドウなどが付着することによりメイク道具の表面で雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。特に、素肌に直接触れるファンデーションのパフなどは、洗わないままで長期間使用すると、雑菌の温床になっていることも。

そのため、メイク道具は定期的に洗ったりして、清潔な状態を保つことが大切です。目安としては、1週間に1回くらい手入れをしましょう。どうしても忙しくてお手入れができない場合には、使い捨てのパフを用意するのも一つの方法です。

今回は、ニキビ跡が目立つ場合にメイクでカバーをする方法について紹介しました。

ニキビ跡はとても気になるものですが、ベースメイクを工夫することできれいにカバーすることができます。メイクのテクニックを磨き、できてしまったニキビ跡を上手にカバーしていきましょう。

また、これからニキビ跡を増やさないためにも、ニキビができてしまったときには早めの治療を意識しつつ、ニキビのできにくい習慣を心がけることも大切です。

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【記事監修医師】

野村皮膚科医院 院長

野村 有子先生
医学博士 皮膚科専門医

【監修医からの一言】

当院では、患者様に寄り添った診療を行っております。
肌の状態に合わせたスキンケア指導やきめ細かな生活指導には特に力を入れています。
スキンケア製品展示コーナー、アレルギー対応モデルルーム、皮膚科のカフェなども併設しておりますので、肌のトラブルに関しては何でもお気軽にご相談ください


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