あなたの肌は乾燥肌?脂性肌?肌タイプに合わせたスキンケアについて
自分の肌タイプを知っていますか?年齢や季節、ホルモンバランスの変化などで肌タイプが変わることもあるため、実際の肌タイプが自分で思っているタイプとは違うことがよくあります。肌タイプによって適切なスキンケア方法が異なるため、間違ったお手入れでかえって肌悩みを悪化させてしまうことも……。
ここでは、肌タイプの診断方法と肌タイプ別のスキンケア方法をご紹介します。
目次
あなたの肌は何タイプ?
適切なスキンケア方法や化粧品を知るためには、第一に自分の肌タイプを正しく理解しましょう。肌タイプは水分と皮脂のバランスによって分けられます。肌に不調を感じる肌タイプは大きく分けて3種類。それぞれ詳しく見てみましょう。
乾燥肌
乾燥肌とは、水分量と皮脂量がともに少ない状態。水分不足により、肌の乾燥が進むとバリア機能が低下してしまいます。乾燥肌が悪化すると、敏感になることがあるため、適切なスキンケアをしなければなりません。
以下に当てはまる項目が多い場合、乾燥肌の可能性が高いでしょう。
- 洗顔後に肌のつっぱりを感じる
- カサカサしてメイクノリが悪い
- かゆみを感じることがある
他の肌タイプでも、以下のような要因で肌が一時的に乾燥したり、肌タイプが変わったりすることもあるので、注意が必要です。
- 秋冬の寒さや空調による空気の乾燥
- ストレスや疲れ
- マスク着用による摩擦や紫外線による肌への刺激
- 保湿不足
脂性肌(オイリー肌)
脂性肌(オイリー肌)とは、水分量と皮脂量がともに多い状態。皮脂が過剰に分泌されるとニキビや吹き出物、顔のテカリの原因になります。
以下に当てはまる項目が多い場合、脂性肌(オイリー肌)の可能性が高いでしょう。
- 顔全体が脂っぽくベタつく
- 洗顔直後でも皮脂の分泌が目立つ
- 毛穴の開きや黒ずみが気になる
- ファンデーションが崩れやすい
他の肌タイプであっても、以下のような要因で一時的に脂性肌(オイリー肌)に傾くこともあります。
- 過剰な洗顔などで、顔の皮脂を取りすぎる
- 汗の分泌が増える暑い時期
- ホルモンバランスの乱れ
混合肌
混合肌とは、水分量が少なく、皮脂量が多い状態。肌内部は乾燥しているのに表面はベタつく「インナードライ」になっていることもあります。
以下に当てはまる項目が多い場合、混合肌の可能性が高いでしょう。
- Tゾーンは脂っぽいのに、目元、頬など顔の一部が乾燥している
- 主にTゾーンにニキビができやすい
- 主にTゾーンや頬の毛穴が目立つ
他の肌タイプでも、間違ったスキンケアやホルモンバランスの乱れ、気温や湿度の低下などで肌の乾燥が進むと、混合肌に変わるケースもあります
正しくお手入れしないと肌悩みが進行することに……
例えば、肌の表面がベタベタしているため、脂性肌(オイリー肌)と思っていたら実は混合肌だった、というのはよくあることです。
混合肌であるにもかかわらず、脂性肌(オイリー肌)と思い込み、洗浄力が強めの洗顔料で何回も洗顔したり、乳液やクリームは使わなかったりといった間違ったお手入れをしていると、肌の悩みが悪化してしまう恐れがあります。
美肌に近づくには、自分の肌タイプをきちんと把握し、正しいお手入れをすることがカギを握ります。
肌タイプに合わせたスキンケアを
乾燥肌
水分も皮脂も不足している状態なので、しっかりと保湿することが大切です。使う化粧品は、低刺激で保湿力が高いものを選びましょう。
クレンジング・洗顔
クレンジングは、乳液・ミルクやオイルタイプがおすすめ。肌になめらかに広がりやすく、洗いあがりがしっとりします。
洗顔料は、洗浄力がマイルドなものを選びましょう。保湿成分や、アミノ酸系洗浄成分が配合されているものだと、洗いあがりにしっとり感が得られやすいです。顔を洗うときにはしっかり泡を立てて、泡で顔を包み込むようにやさしく洗ってください。
スキンケア
化粧水は“高保湿”タイプで、セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分が入っているものが良いでしょう。乾燥がひどい場合は、季節問わず保湿系の美容液をプラスしてみてください。肌が潤った後は、水分の蒸散を防ぐため乳液やクリームでフタをするのを忘れずに。
脂性肌(オイリー肌)
皮脂が過剰に分泌されている状態なので、余分な皮脂を落とすことを意識しましょう。保湿も十分に行なってください。
クレンジング・洗顔
クレンジングは、余分な皮脂や汚れをすっきり落とすものを選びましょう。オイルタイプなどがおすすめです。
洗顔料は、「石けん系洗浄成分」が配合されているものだとさっぱりとした洗いあがりになります。
なお、顔を洗うときには、ベタつきが気になるからといってゴシゴシと擦ったり、長時間洗ったりするのはNG。肌に負担がかかり、ターンオーバーの乱れや肌荒れを引き起こすこともあります。洗顔料を泡立てて、皮脂分泌が多いTゾーンから泡を乗せて洗うようにしてください。
スキンケア
脂性肌の場合、皮脂コントロールができる化粧水を選びましょう。メイク前に化粧水 を使うと、メイクしやすいサラっとした肌に整えられます。
また、脂性肌でも保湿は必須。化粧水の後には、さっぱりタイプの乳液やジェルなどを使って水分の蒸散を防ぎましょう。皮脂が多いからと化粧水後に何もつけないと、うるおい不足でさらなる皮脂分泌を引き起こしかねません。
混合肌
肌の部位によって水分量、皮脂量が異なるので、それぞれの部位に合わせたケアが必要です。また、インナードライの可能性が高いので、保湿をしっかり行いましょう。
クレンジング・洗顔
肌内部は乾燥しているため、クレンジングは乳液・ミルクタイプといった肌をしっとりと洗い上げるものがおすすめです。洗顔料は乾燥肌と同じく、保湿成分が配合されている低刺激なものを選びましょう。
ベタつきや角栓が気になるからと強く肌を擦るのは避けてください。肌に負担がかかり、乾燥やシミ・たるみなどの肌トラブルにつながります。
スキンケア
基本は乾燥肌と同じく、保湿力が高いものを選んでください。とはいえ、Tゾーンのベタつきは気になるもの。化粧水の後、顔全体には乳液を使用し、カサつく部分には乳液後にクリームをオンして乾燥を抑えてください。
定期的に自分の肌の状態と向き合うことが大切
季節の変わり目や生活習慣、ストレスなどの影響で肌状態は移ろいやすいもの。定期的に自分の肌の状態と向き合うことが大切です。
ただ、今回ご紹介した方法は、あくまでも自己診断。百貨店やドラッグストアの化粧品コーナーで肌診断してもらったり、アドバイザーのカウンセリングを受けたりするのも良いでしょう。また、皮脂の過剰分泌やひどい乾燥が気になる場合、皮膚科医に相談してみてください。