ジアミンアレルギーってなに?ジアミンアレルギーになったらどうすればいいの?
ヘアカラー(白髪染め・ヘアダイ等の酸化染毛剤※)で頭皮がかぶれたりひりついたりする……それはジアミンアレルギーかもしれません。このページでは、ジアミンアレルギーの対策とジアミンアレルギーでも染められるヘアカラーリングについて、アクセーヌが解説します。
※参考:ヘアカラー工業会ホームページ ヘアカラーリング製品の分類目次
- ヘアカラー(酸化染毛剤)で頭皮がひりつく原因とは
- ジアミンアレルギーってなに?
- ジアミンアレルギーは予防できるの?
- ジアミンアレルギーは治るの?
- ジアミンアレルギーが気なる方でも使えるヘアカラーリング製品
- ジアミンアレルギーのチェック方法
ヘアカラー(酸化染毛剤)で頭皮がひりつく原因とは
ヘアカラーを使用すると「頭皮にしみる」「ひりつく」「かゆい」といった症状が起こることがあります。アレルギー性のかぶれであることもあり、皮膚科医の研究では、ヘアカラー (酸化染毛剤)に含まれる染料のジアミン(パラフェニレンジアミン等)は、生活品の中でアレルギーを発症する頻度が高いとして日本皮膚免疫アレルギー学会が選定した代表的な成分の中でも、アレルギーを起こしやすいことが報告されています。
ジアミンアレルギーってなに?
ジアミンはパラフェニレンジアミン(PPD)をはじめとするヘアカラー(白髪染め・ヘアダイ等の酸化染毛剤)に配合されている染料で、ヘアカラーリングを行うことでアレルギーを起こすことがあり、かゆみ、痛み、発疹、腫れなどの皮膚症状を繰り返すことが報告されています。
「カラーのバリエーションが豊富」「色持ちが良い」といったメリットがある酸化染料ですので、アレルギーを起こさないよう、使用前に毎回必ずパッチテストを行う、使用説明書を良く読んで使う、頭皮に直接付かないように塗る等、ヘアカラー (酸化染毛剤)を安全に楽しんで続けていけるよう皮膚科医は治療とともに提案されています。 万が一何らかの肌トラブルを感じた場合は、アレルギーを起こした可能性もあるので、皮膚科医に相談されることが、ご自身にあったヘアカラーリング製品を見つける近道なのでおすすめします。
参考:Visual Dermatology Vol.17 No.5「ヘアカラーリングを安全に行う基礎知識 医療現場と患者、理・美容師のために」なぜアレルギーになってしまうのか
アレルギーの発症リスクは人によって異なります。稀に一度のヘアカラーリングでアレルギーを発症するケースもありますが、以下のようにヘアカラーリングを始めてから数年後にかぶれの症状が起こることが多く、頭皮に何度も接触することでアレルギーが発症すると考えられます。
今まで何の問題もなくヘアカラーリングできていたのにもかかわらず、突然アレルギー反応が起こる可能性は否定できません。頭皮や顔の皮膚のバリア機能が低下している時は、通常よりも肌に直接つかないよう気をつけてヘアカラーリングを行うことをおすすめします。
こんな方はジアミンアレルギーかも
ヘアカラー (酸化染毛剤)が頭皮へ触れると刺激や痛みが現れることがあり、ヘアカラーリングの施術中のみ痛みやかゆみを感じる時は刺激性のかぶれ(接触皮膚炎)になることもありますが、すぐに薬剤を洗い流すと症状はおさまることが多いです。
一方、ヘアカラーリングを行なった直後だけではなく、痛みやかゆみがなかなか治まらなかったり、数時間後〜半日後に痛みやかゆみが現れはじめ、徐々に症状が強く出る場合には、アレルギー性のかぶれ(接触皮膚炎)の可能性が高いといえます。原因がジアミン(パラフェニレンジアミン等)であることも考えられ、皮膚科医に相談されることをおすすめします。
ジアミンアレルギーは予防できるの?
ジアミンアレルギーを発症していなくても、ヘアカラーの使用を続けている限り発症リスクはあります。今後もヘアカラーを楽しむためには今からでもジアミンアレルギーの予防対策をはじめていきましょう。
ヘアカラーリングの回数を減らす
ヘアカラーリングの頻度(施術回数)が増えると、アレルギー反応が起きる可能性も高くなっていきます。人によってアレルギーの発症のしやすさは異なりますが、1か月に数回ヘアカラー(酸化染毛剤)を使われている方は頻度を見直してみましょう。
頭皮に薬剤をつけない
頭皮に近い根本から薬剤を塗ると頭皮への刺激が強くなり、アレルギー反応も起こしやすくなります。そのため、頭皮から5mm程度空けて塗布するなど、頭皮に薬剤が直接つかないようヘアカラーリングを行うことをおすすめします。
ジアミン(パラフェニレンジアミン等)を含まないヘアカラーリング製品を使用する
ヘアカラーリング製品の中には、一般にノンジアミンやジアミンフリーなどと呼ばれるジアミンアレルギーの方でも使える製品があります。ご自身にあった製品がわからない場合は、皮膚科医に相談されることもおすすめします。
※アクセーヌでは「ジアミン(パラフェニレンジアミン等)」を含まない製品として「ナチュリエ ヘアカラー N<医薬部外品>」をご用意しております。ジアミンアレルギーは治るの?
一度発症(感作)したアレルギーが治ることはありませんが、ジアミン(パラフェニレンジアミン等)を含まない、ご自身にあったヘアカラーリング製品を使用することで、ヘアカラーリングの楽しみをひろげて頂くことは可能です。
ジアミンアレルギーが気になる方でも使えるヘアカラーリング製品
ジアミンアレルギーであってもジアミン(パラフェニレンジアミン等)を含まないヘアカラーリング製品を使用することでヘアカラーリングを楽しめます。主なヘアカラーリング製品の種類と特徴をまとめてみました。
オハグロ式白髪染め(医薬部外品)
植物系の染料と鉄剤を反応させる昔からある方法で髪の毛の内側から着色します。キューティクルを傷めにくく、頭皮への影響も少なく、カラートリートメントやヘアマニキュアに比べて染まりやすく色持ちが良い事が特徴です。
カラートリートメント
繰り返し使うことで少しずつ髪の毛が色づくのが特徴です。染料のほかにも保湿やトリートメント効果のある成分が含まれており、ホームケアで取り入れやすいヘアカラーリング製品です。
ヘアマニキュア
髪の毛の表面を色でコーティングするヘアカラーリング製品です。頭皮に付くと落ちにくいですが、白髪染めや明るい色での使用に適しており、カラーバリエーションも豊富です。手軽にヘアカラーリングを楽しみたい方におすすめです。
ヘナカラー
ヘナとはインドやアフリカ等に自生する植物で、髪の毛のタンパク質と結合することで染毛します。赤みがかった色に染まりやすく、美髪効果も期待できます。ジアミン(パラフェニレンジアミン等)を含むヘナカラーもあるので、必ずジアミン不使用であることを確認しましょう。
ジアミンアレルギーのチェック方法
ジアミンアレルギーはヘアカラー(酸化染毛剤)を定期的に行っている方であれば発症する可能性があります。これまで問題なく使用してきた製品であっても、アレルギー反応はある日突然に起こることから、ヘアカラーリングをされるときは毎回必ず、ご自身でパッチテストを行って頂くようおすすめします。パッチテストはヘアカラー(酸化染毛剤)を使用してアレルギー反応が起こるかどうかをヘアカラーリングの前にご自身で確認できる最も有効な方法です。少々面倒に感じるかもしれませんが、安心安全にヘアカラーを楽しむためにも毎回行うことをおすすめします。
パッチテストの詳しい手順は、お使いになる製品の使用説明書に詳しく書かれています。必ず、使用説明書をよく読み、正しく行ってください。
パッチテストは前述のように、ご自身で簡単にテストする方法もありますが、医療機関で実施してもらうこともできます。医療機関でパッチテストを行うことは、アレルギー性のかぶれ(接触皮膚炎)の原因を確認するためには有効な方法です。詳しくは皮膚科医に相談されることをおすすめします。
最終更新日:2021/10/8
投稿日:2021/8/16
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