敏感肌のスキンケア、メイクアップ、脱毛について

 「敏感肌だけどスキンケアやメイクアップはどうしたらいいの」「脱毛したいけれど、敏感肌だから不安」、そんなお悩みはありませんか。
こちらのページでは、一般の女性と皮膚科医の「敏感肌」の考え方の違いから出発し、敏感肌の方でも安心してできるスキンケア、メイクアップ、ムダ毛処理の方法について、アクセーヌが解説します。

目次

1.敏感肌とは

①一般の女性からみた「敏感肌」

一般の女性からみた「敏感肌」とはどのようなものなのでしょうか。

ピアスグループの調査によると(下図参照)、10代から70代の女性700名のうち37%の方が、ご自身のお肌を『敏感肌だと思う』と感じています。『敏感肌だと思う』方は、「やや乾燥」「乾燥」を合わせて、57%の方が乾燥肌であると認識していました。一方『敏感肌だと思わない』方で乾燥肌と認識している方は、30%にとどまりました。

ピアスグループ調査(N700)より。敏感肌の調査、敏感肌だと思う37%。敏感肌だと思わない63%の結果。敏感肌だと思う方の肌質調査、乾燥肌・やや乾燥肌57%、混合肌27%、普通肌10%、脂性肌・やや脂性肌6%の結果。

さらに『敏感肌だと思う』方は、肌のかさつき、肌荒れ、かゆみ、ニキビ・吹き出物が気になっていました。肌トラブルを起こしやすい時期について質問してみると、季節の変わり目、乾燥、体調など、『敏感肌だと思う』方は環境の影響を受けやすい傾向があります。

『敏感肌だと思う』方が気になる肌トラブル(複数回答)結果。肌のかさつき44%、肌荒れ35%、肌がかゆい22%、吹き出物16%、赤ら顔13%、化粧かぶれしやすい13%。
ピアスグループ調査 (N=700)より
「敏感肌だと思う」方の肌トラブルを起こしやすい時期(複数回答)の結果。季節の変わり目に肌のトラブルを起こしやすい60%、乾燥により肌のトラブルを起こしやすい50%,
体調が、肌トラブルとなって現れやすい47%、精神的ストレスによって肌トラブルを起こしやすい38%、紫外線を浴びると肌トラブルを起こしやすい31%。
ピアスグループ調査 (N=700)より

②皮膚科医からみた「敏感肌」

専門家は「敏感肌」をどのようにとらえているのでしょうか。

全国の248施設397名の皮膚科医を対象に「敏感肌」に関するアンケート*によると、皮膚科医は「私は敏感肌」という患者さんの皮膚の症状を、皮膚のかぶれや皮膚の乾燥・荒れおよびニキビ・吹き出物のできやすさと考えていました。

また、病名としては、接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎であることが多いです。

*:臨皮54(2):109-112,2000 皮膚科医からみた「敏感肌」の実態とその認識
「私は敏感肌」という患者さんは何を意味していることが多いですか(複数回答)の結果。皮膚のかぶれ(やすさ)91%、皮膚の乾燥・荒れ(やすさ)68%、皮膚の紅斑・発赤39%、皮膚のかゆみ33%、日焼け(しやすさ)21%、ニキビの吹き出物(できやすさ)18%、皮膚の痛み11%。
「私は敏感肌」という患者さんは何を意味していることが多いですか(複数回答)
ピアスグループ調査 (N=700)より

「私は敏感肌」という患者さんの主病名は何であることが多いですか(複数回答)の結果。接触皮膚炎86%、アトピー性皮膚炎57%、光線過敏症23%、尋常性湿疹22%。
ピアスグループ調査 (N=700)より

③一般の女性と皮膚科医の「敏感肌」の捉え方のまとめ

専門家『敏感肌だと思う』方は、乾燥肌と思われる方が半数以上を占め、肌のかさつき、肌荒れ、かゆみ、ニキビ・吹き出物に悩み、季節の変わり目や乾燥が気になるときに肌トラブルが気になるようです。

皮膚科医も『敏感肌』という患者さんの肌はかぶれや乾燥、ニキビができやすく、接触皮膚炎(かぶれ)やアトピー性皮膚炎が生じていると考えているようです。

お肌で気になることがある場合、一度近くの皮膚科医に診てもらうのもよいのではないでしょうか。

2.敏感肌のスキンケア

敏感肌の方は、刺激に敏感になりがちです。そこで、クレンジングや洗顔料を肌になじませる際の摩擦による刺激にも注意が必要です。クレンジングはたっぷりの量を使用し、肌をこすらないようにやさしくなじませ、丁寧に洗い流してください。洗顔はすすぎ残しがないようにぬるま湯で20回を目安にすすぎましょう。すすぎ過ぎると皮脂膜が奪われ、乾燥が進むので注意が必要です。

乾燥しているときは肌が過敏な状態なので、水分と油分のバランスを保つことが大切です。低刺激性の化粧水や美容液でうるおいをしっかり与えて、乳液やクリームなどで肌の表面を保護し、うるおいをキープしましょう。

関連製品:<刺激を受けやすい敏感肌AD コントロール>
関連製品:<もっと保湿したい乾燥肌モイストバランス>

3.敏感肌のメイクアップ

特にニキビができたときには、コンシーラーやファンデーションでニキビを隠したくなりますが、ニキビを目立たせないメイクアップ方法をご紹介します。ニキビなどが気になるときは、アイシャドウやアイブロウで目元をしっかりすることでフェイスラインのニキビが目立ちにくくなります。目元が乾燥したり赤みが気になるときは、ネックレスなどアクセサリーをして顔だけでなく全身をトータルでコーディネイトして視線をそらすこともおすすめです。

隠すメイクアップの問題点は、患部を触る機会が増える、ファンデーションによるコメドの誘発の可能性等、悪化要因になる変え小講堂である可能性があります。隠すメイクアップの脱出のための提案は、患部をできるだけ刺激しない・毛穴を閉塞させにくいパウダーファンデーションへ変更。パウダーメイクアップの問題点は、気にしている赤みが前のメイクアップよりも隠れていないこと。
好ましいメイクアップは、ファンデーション色の選び方・ツールの使い方等メイクアップ方法次第で目立たなくできる。さらにポイントメイクアップの効果で視点を変える、患部だけでなく顔、全体身体全体を見るように心がけることです。
出典:栁沢みどり:Visual Dermatology Vol.5 No.2 2006

4.敏感肌の方におすすめな脱毛方法

『敏感肌だと思う』方の50%がお顔や体のうぶ毛・むだ毛のお手入れが必要だと考えています。

『敏感肌だと思う』方のお顔や体の各部位のうぶげのお手入れの必要度の結果。非常・やや必要50%、どちらともいえない23%、あまり、まったく必要でない27%
ピアスグループ調査 (N=700)

①毛周期について

人の毛は、毛穴で毛が成長し毛が伸長する「成長期」、毛の伸長が止まる「退行期」、毛が抜けやすくなる「休止期」からなる毛周期を繰り返します。人の頭髪の場合、各周期にかかる期間は、「成長期」が2-6年、「退行期」が約2-3週間、「休止期」が約3か月とされています。しかしながら、成長期の比率は季節的な変動があり、春に毛が伸びやすく、秋は伸びにくいとされています。毛の直径も20-30歳で最も毛が太くなり、加齢とともに細くなります。「レーザー脱毛したのにむだ毛が生えてきた」という声も聞くことがありますが、それはレーザー脱毛したときに「休止期」だった毛穴の毛が新たに伸びてくるため、『脱毛効果がない』と感じることがあります。

出典:「スキンケアを科学する」南江堂
ヘアサイクルについて(毛周期)

②脱毛方法のメリットとデメリット

手軽に脱毛できるカミソリや電気シェーバーは、すべての毛を除毛できるメリットがありますが、毛穴に炎症が生じる毛包炎を生じることがあるので、敏感肌の方は注意が必要です。毛抜きは一本一本処理できますが、毛根を刺激し毛の成長を促す可能性があるので、注意が必要です。医療用レーザー脱毛は、毛包のメラニンを破壊することで高い効果を期待することができますが、レーザー出力が高いと熱傷することがあるので専門知識と技術があるクリニックがおすすめです。

脱毛方法のメリット/デメリット
*毛包のメラニンを破壊するレーザー脱毛で永久脱毛したのにむだ毛が生えてきて脱毛効果がないように感じる人もいるが、それはメラニンがない休止期の毛が成長して伸びてくるからだと考えられる。

投稿日:2021/4/8

この記事をシェアする