敏感肌さん必見!アルコールフリー化粧品は肌にいい?|選び方は?

はじめに

 アルコールフリー(エタノールフリー)と書かれた化粧品を、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?「肌に良いイメージがあって、積極的に取り入れている」という方もいるかもしれません。この記事では、化粧品に含まれるアルコールのメリットやデメリット、アルコールに注意すべき人などを解説していきます。

(この記事は3分で読むことができます)

目次

なぜ化粧品にアルコールを配合するの?

 一般的に、化粧品における“アルコール”とは「エチルアルコール」を指しています。そして、化粧品の成分表示では「エタノール」と記載されています※1。この「エタノール」ですが、そもそもどのような理由で配合されているのでしょうか?そのメリットと目的を見てみましょう。

化粧品にエタノールを配合する目的 ※2

  • 清浄(肌に残った皮脂や汚れなどを浮かして取り除く)
  • 殺菌・防腐効果
  • 収れん(肌をひきしめる)
  • 清涼(肌にスーッとした爽快感を与える)
  • 可溶化(水や油には溶けにくい成分や香料、色素などを溶かして化粧品に混ぜる)

 このように、肌の清潔を保ったり、さっぱりさせたりすることが「エタノール」のメリットなのです。そのため、化粧水や美容液、パック(シートマスク)や日焼け止めなど、幅広い種類の化粧品に配合されています。

※1薬用化粧品等の成分表示では「無水エタノール」と記載されている製品もあります。
※2 参考:化粧品に使われるアルコール | 日本化粧品工業会 (jcia.org)

「エタノール」のデメリットは?避けるべき人は?

 それでは、ここからは「エタノール」の注意点について見ていきます。
必ずしも全ての人が「エタノール」を避ける必要はありませんが、場合によってはその特性がきっかけで、肌への負担になってしまうこともあるのです。

こんな方は注意!① 乾燥を感じている

 「エタノール」が持つ大きな特性の1つに、“揮発性”があります。「エタノール」が含まれる化粧品を使用すると、瞬時に蒸発してひんやりとした感触が残りますが、それと同時に肌の水分を奪うことが分かっています。もし乾燥が気になっている場合は注意しましょう。過度な乾燥によってバリア機能が低下すると、敏感に傾いたり、様々なトラブルが起きたりする原因となってしまいます。

こんな方は注意!② 肌がゆらぐ、敏感になっている

 さらに、肌がゆらいでいるときには「エタノール」自体が刺激となり、ピリピリ感や赤みが生じる恐れもあります。たとえ毎日問題なく使っている化粧品であっても、季節の変わり目や体調のすぐれないときなどに刺激を感じることがあります。そんなときには、皮膚科医に相談するとともに、刺激の強い化粧品の使用を控えることが大切です。

敏感肌におすすめなのは、“お守り”スキンケア

 それでは、肌の乾燥やゆらぎを感じるときにどのような製品を選べばいいのでしょうか?通常、健康な肌には水分と油分がバランスよく保たれ、外部の刺激から肌を守っています。ところが潤いが不足すると、この“バリア機能”が衰え、肌トラブルが起きやすい敏感な状態になってしまうのです。

ポイントは、「低刺激性」と「高保湿」

 肌が刺激を受けやすくなっているときに大切なのは、この2点です。

  1. 「刺激を与えないケア」で肌に負担をかけないこと
  2. きちんと「保湿」して肌を整えること

 もともと敏感肌の方はもちろん、「一時的に肌がゆらぐ」というお悩みをお持ちの方にとっても、やさしい使い心地で保湿ができるアルコールフリー(エタノールフリー)化粧品はお守りのような存在なのです。

これもアルコール?成分の見分け方

 実際にアルコールフリー(エタノールフリー)の化粧品を探したことがある方は、もしかしたら「これもアルコールじゃない?」と思った経験があるかもしれません。

  • ステアリルアルコール
  • ベヘニルアルコール
  • ラウリルアルコール
  • セチルアルコール
  • イソステアリルアルコール
  • フェノキシエタノール

 これらは、名称に“アルコール”や“エタノール”が入っているため警戒されやすいのですが、「エタノール」とは性質が異なる成分です。見た目も様々で、油状や固形状のものもあります。化粧品に配合されるときには、肌を滑らかにしたり、粘度を調整したりする役割があります。

 特に「フェノキシエタノール」は敏感肌向けの化粧品にも入っていて、エタノールにアレルギーがある方でも使うことができます。フェノキシエタノールには製品の殺菌効果や、変質を防ぐ効果があります。

おわりに

 様々な化粧品に配合されている「エタノール」ですが、肌の乾燥やゆらぎが気になるときには避けた方がいい場合もあります。そんなときには、低刺激で高保湿なアルコールフリー(エタノールフリー)化粧品で肌を整えましょう。

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