マスク生活による肌トラブルに ついての対策 ーQ&Aー

外出時のマスク着用が日常となり、肌荒れ、ニキビ、赤み、かゆみ、
いつも使っていた化粧品がしみる、メイク崩れがひどい・・・こんなお悩みありませんか?
日常のちょっとしたことを意識するだけで、少し心地よくWithマスク生活を過ごせるかもしれません。
マスク生活によって起こりやすい肌トラブルについての対策をQ&A形式でご紹介します。


  1. 口周りのニキビが増えた
  2. マスクで覆われる口周りが乾燥しやすくなった
  3. マスクが擦れるほほが赤くなりやすい
  4. いつもの化粧水でヒリヒリする
  5. マスクをすると肌がかゆい
  6. マスクをするとべたつく
  7. マスクでメイクがよれる

1. 口周りのニキビが増えた

マスクをしてから口まわりのニキビが増え、ニキビがなかなか治らない。いつも以上に洗顔したほうがいいですか?

洗いすぎは厳禁。1日2回の洗顔が推奨されています。

長時間マスクを着用した肌は、マスクの摩擦により敏感になりがちです。
クレンジングや洗顔をする際は、肌をこすらないように注意しましょう。クレンジングはたっぷりの量を使用し、肌をこすらないようにやさしくなじませ、丁寧に洗い流してください。
洗顔は、すすぎ残しがないようにぬるま湯で20回を目安にすすぎましょう。肌のベタつきが気になる場合でも、洗顔をしすぎると皮脂膜が奪われて乾燥が進むので、1日2回の洗顔がおすすめです。

※出典;「日本皮膚科学会 尋常性痤そう治療ガイドライン2017」より

2. マスクで覆われる口周りが乾燥しやすくなった

化粧水をたっぷりつけているのに、口まわりの乾燥が気になります。

マスクによる摩擦刺激により、角層の水分が蒸散。肌は乾燥し、不安定な状態に。スキンケアの仕上げは乳液やクリームで潤いをキープしましょう。

マスクのこすれなどの物理的な刺激により、角層がはがれやすく薄くなります。
その結果、肌のターンオーバーのリズムが乱れ、未熟な細胞が肌表面に現れやすくなり、バリア機能が低下します。未熟な細胞は、水分を十分に蓄える機能がないため乾燥状態に陥りやすくなるのです。肌のバリア機能をすこやかに保つためには、水分と油分のバランスを保つことが大切です。化粧水でしっかりと潤いを与えて、乳液やクリームなどで肌の表面を保護し、潤いをキープしましょう。

3. マスクで覆われる口周りが乾燥しやすくなった

マスクが擦れる「あご」や「ほほ」の赤みが気になります。

バリア機能の低下した肌にマスクによる摩擦が加わると赤みなどの炎症が起きてしまうことも。 肌の表面に角層の水分量を高める保護膜をつくり、肌を守りましょう。

マスクによる摩擦やマスクのつけ外し時の急激な湿度の変化により肌が乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすい状態に。そこにマスクによる摩擦が加わると、赤身などの炎症が生じてしまうことがあります。
バリア機能が低下して敏感になっている肌には、潤いを与えキープすることが大切です。
ヒアルロン酸やセラミドなどが配合されている、角層の水分量を高める低刺激性のスキンケア品で肌に保護膜を作りましょう。

4. いつもの化粧水でヒリヒリする

マスクを常用するようになってから、いつも使っていた化粧水がヒリヒリする。いつもの化粧水をそのまま使っていても大丈夫

いつもの化粧水はお休みを。配合成分の少ない化粧水を使いましょう。

マスクによる摩擦や乾燥で肌が敏感になりやすく、いつもの化粧水が肌に合わないと感じてしまうことがあります。そんなときは、いつもの化粧水はお休みをして、配合成分が少ない化粧水を選びましょう。
スキンケアのステップをシンプルにすることも大切です。化粧水で肌に潤いを与え、乳液やクリームで肌を保護しましょう。
日中は、日やけ止めなどで紫外線から肌を守ることをお忘れなく。

5. いつもの化粧水でヒリヒリする

マスクをすると肌がかゆい。マスクの上からなら掻いてもいいですか?

マスクの上からでも肌をかかないで。さらにかゆみを感じやすくなります。

マスクによる摩擦や乾燥などで、肌にかゆみを生じることがあります。皮膚科専門医の研究により、肌の乾燥が進むことで「かゆみ神経」が伸びて、ちょっとした刺激でもかゆみを感じやすくなることがありますが、保湿剤を塗るとかゆみを感じにくくなることが明らかになりました。
かゆみを感じた際は肌を掻くのではなく、保湿剤などで肌を保護しましょう。また、肌内部の水分保持を助けるヒアルロン酸や角層の隙間をうめるセラミドなどが配合されたジェルのアイテムで肌内部※の保湿を行い、バリア機能をサポートして、「刺激」に備えるお手入れがおすすめです。

※角層

6. マスクをするとべたつく

マスクをすると蒸れたり、ベタついたり。乳液やクリームは使わないほうがいいですか

ベタつきを感じやすいマスク下の肌は、実は乾燥が進んでいる可能性も。乳液・クリームで肌の潤いをキープしましょう。

マスクによる摩擦やマスクのつけ外し時の急激な湿度の変化により肌が乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすい状態に。
洗顔後は化粧水でたっぷりと潤いを与え、乳液・クリームなどで潤いをキープしましょう。油分の多いスキンケアに抵抗がある方は、オイルフリーの乳液などもおすすめです。

7. マスクをするとべたつく

マスクでメイクがよれてしまいます。マスクをしても崩れにくいメイク方法はないですか

「何」を「どこ」に塗るかを意識してメイクをしましょう。

マスクでメイクがよれてしまうのは、肌とマスクが擦れるからです。肌とマスクが擦れても崩れにくいメイク方法のコツは「何」を「どこに」塗るかが大切です。顔全体には色付きのUVベースで肌の色を整えて、マスクをしない目まわりは部分用のファンデーションで仕上げることがオススメです。また、マスクによる摩擦で肌は乾燥しキメが乱れやすい状態に。キメが乱れている肌に下地や ファンデーションを塗ると、密着力が不安定になり、メイク崩れしやすくなります。メイクの前は、しっかりと肌を潤しキメを整えることが大切です。化粧水を数回に分け、手でやさしく包み込むように肌に馴染ませます。化粧水で肌にしっかりと潤いを与えた後は、乳液やクリームで肌の潤いをキープ。肌の表面にスキンケア成分は残っているとメイクが崩れやすいので、しっかりと浸透させることが大切です。

最終更新時期:2021年1月